人生の旅路の行く先は・・・？

ちょっと古いかもしれませんが、美空ひばりの『川の流れのように』

生きる事は旅すること終わりのないこの道～♪

人生はよく旅に例えられます。

私たちは、昨日から今日、今日から明日、去年から今年、今年から来年へと旅を続ける旅人です。

家族旅行なら、どこへ行こうと結局、我が家に帰りますが、

人生という「旅」は「片道切符の旅である」と、

作家の吉川英治は書いています。（『忘れ残りの記』）

バスに乗る時も、電車に乗る時も、タクシーに乗る時も、一番大事なのは目的地です。

誰も、どこへ行くか分からない電車にむやみに乗ったりはしないでしょう。

しかし、私たちは、気が付いたら行く先の知れない電車に乗っていたのです。

電車の中では、地位という席、権力という席、名誉という席、仕事という席、

いろいろな席をめぐって、激しい争いが絶えません。

この席は俺のものだ、誰にも座らせん！と頑張っていても、やがて必ず下車しなければなりません。

そして、空いた席には、他の誰かが座るのです。

熾烈な席取り合戦を勝ち抜く術を教えてくれる人はあっても、

どこが終着駅で、降りた先がどんなところか、教えてくれる人はありません。

問題にされることもありません。

おかしな話ではないでしょうか？

先の事を考えたら、暗くなるだけ。

今を楽しく生きる事が一番大事。

そうやって生きている間にも、終着駅は刻一刻と迫っています。

人生の旅の行く先は、一体どこなのでしょうか？

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